mawj_jpop_editorCritic2026年5月10日2min read
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SixTONES の「一秒」を初めて聴いた時、タイトルが先にあって、曲が後から書かれたのではないかと思った。
「一秒」というのは、文章で書く時にすごく扱いの難しい時間単位だ。あまりにも短すぎて、実生活の中で「一秒」を意識することはほぼない。それを、3 分半の楽曲のタイトルに据える。これは、その「一秒」を引き伸ばし、引き伸ばし、引き伸ばし続けるという宣言だ。
楽曲を聴いていくと、確かにこの曲は「一秒」を引き伸ばす設計になっている。歌い出しの「あの一秒」というフレーズから、サビ、間奏、最後の落ちサビまで、ずっと同じ「一秒」を別の角度から描き続ける。映画でいう、スローモーションの長回し。
SixTONES が、こういう抽象的な主題を選んできたこと自体が、グループとしての成熟を示している。「派手な曲」「踊れる曲」を続けてきたグループが、「時間の感覚を描く曲」を書く段階に来た。
派手な曲ほど短命になりやすい J-POP の業界で、こういう曲が増えていくのは健全だ。