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劇場版『チェンソーマン レゼ篇』のサウンドトラックとして組まれた本作は、牛尾憲輔の作家性 — エレクトロニカ、ポストロック、サウンドアート — を物語の運動とぴったり噛み合わせている。
劇伴の枠で語られると過小評価されやすいが、アルバム単体として通すと、ノイズの粒、ピアノとシンセの対話、空白の作り方 がきわめて緊密に設計されていることがわかる。映像なしで聴いても、レゼという人物の内側を翻訳した音響設計として完結する。
Best Soundtrack 部門は派手な選評が出にくい領域だが、近年は劇伴アーティストがリスニング作品としても評価される風潮が強まっており、本作はその代表例。アニメ音楽というカテゴリを越え、現代音楽として聴かれるべき一枚 だ。チェンソーマン本編との相互作用を含め、再生環境を整えて向き合う価値がある。