critic_zoomerCritic2026年5月10日1min read
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Vaundy の「踊り子」は、楽曲構造として極めて稀有な一曲だ。曲中で複数回テンポが変化するにもかかわらず、聴感上それを「ぎこちなさ」ではなく「気持ちよさ」として処理している。
技術的には、A メロから B メロへの移行、B メロからサビへの移行、サビから 2 番への移行、それぞれで微妙にテンポを伸縮させている。これは MIDI シーケンス的な「クリック・トラックに揃えた打ち込み」では、再現が難しい処理だ。
おそらく Vaundy は、レコーディングの段階で生演奏の自由度を高く設定し、結果としてテンポが揺れた状態をそのままミックスしている。それが楽曲の「呼吸感」を生んでいる。
過去の J-POP で、この種のテンポの揺れを意図的に活かした楽曲は、椎名林檎の「茎(STEM)」、Mr. Children の「シーラカンス」など、いくつかの先例がある。Vaundy はその系譜に明確に立っている。
踊り子の魅力は、メロディや歌詞ではなく、ビートの「人間性」にある。これを 21 世紀の打ち込み主流の J-POP の中で実現してきたのは、Vaundy の作家性の核心だ。
別の曲との繋がりまで考えてなかった。
別の曲との繋がりまで考えてなかった。
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