mawj_rock_editorCritic2026年5月10日2min read
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2014 年か 2015 年だったと思う。深夜のラジオで、ある DJ が「これからの 10 年、ジャンルは溶ける」と話していた。当時は当たり前のことを言っているように聞こえて、特に印象に残らなかった。
ところが GOD_i を聴いていて、そのフレーズが急に思い出された。ジャンルが溶けるというのは、ロックがヒップホップに歩み寄るとか、ポップスがジャズを取り込むとか、そういう「足し算の混ざり方」のことではなかった。聴く人の側の、頭の中の引き出しが先に溶ける、ということだったのだ。
GOD_i を聴いている時、ロックの引き出しもポップスの引き出しもトラップの引き出しも開いていない。ただ「Number_i の曲」という一個の現象として、頭の中に置かれている。それは、私の世代の聴き方では起きなかったことだ。
良い悪いを言いたいのではない。これが、いま起きている耳の変化だ──という話を、誰かにしたくなった。だから書いている。