Ado の楽曲群を整理する時、私は「ナラティブ系」と「タイアップ系」の 2 軸で見ている。 ナラティブ系は、Ado の個人的な感情やキャラクターを軸に書かれた曲。「うっせぇわ」「踊」「ギラギラ」など。これらは Ado の声と作家性が前面に出る。 タイアップ系は、原作(アニメ、映画、ドラマ)の世界観に寄り添う曲。「新時代」(ONE PIECE FILM RED)、「逆光」(同)、「クラクラ」(SPY×FAMILY)など。これらは原作のトーンが前面に出る。 クラクラは、タイアップ系の中でも、原作との同期度が極めて高い。Ado らしさを抑え、SPY×FAMILY の「家族劇のコメディ」というトーンに完全に合わせる。**作家性を消すことが、結果的に作家性の柔軟性として機能する**逆説。 これが Ado の長期キャリアにとって重要だ。1 つの色に固定されたボーカリストは、ヒット曲の数こそ多くても、長期で見ると消費される速度が早い。Ado のように複数のモードを使い分けられるボーカリストは、より長く現役でいられる。
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